「国際化」を強調する学会会長の横山氏

 第71回日本循環器学会総会・学術集会のテーマは、「国際化時代の循環器病学の新たな展開」。学会長を務める神戸大教授の横山光宏氏(写真)は、具体化のためのキーワードとして、(1)アジア諸国との交流、(2)学問の分化と統合、(3)治療から予防へ、(4)チーム医療、(5)社会への貢献の5つを挙げている。これらのキーワードが集約されているのが、会長特別企画だ。
 横山氏が強調するのが「国際化」。とりわけ「アジア諸国との交流」は、大きな柱の一つとなる。会長特別企画では、「Special Asian Session」(3月15日)、「日本−インドネシア ジョイントシンポジウム」(3月17日)などがある。Special Asian Sessionでは、台湾、フィリピン、ネパール、パキスタンから専門家が参加。アジア諸国の循環器疾患の現状を疫学的立場から論じる。インドネシアとのジョイントシンポジウムでは、インドネシア保健大臣が基調講演を行い、循環器疾患に対する先進国と途上国の視点の違いを討論する予定。
 「治療から予防へ」と「社会への貢献」が織り込まれた会長特別企画も少なくない。3月17日には早朝ウォーキングが行われるが、100人近くの参加者を見込む。また、3月18日には市民公開講座が、3月25日には外国人のための市民講座がそれぞれ開催される。神戸市には4万5000人もの外国人が暮らしているが、彼らにとっても心血管イベントは大きな関心事。このため「心血管イベントの救急対応について正しい知識を得られるものにしたい」(横光氏)と企画されたもので、学会初の試みとなる。
 「チーム医療」では、3月15日に「循環器疾患管理をチーム医療から考える」というセッションを組んでいる。具体的な症例を提示し、循環器治療に携わる医師、看護師、薬剤師、管理栄養士らが意見を交換する。
 このほか会長特別企画には、Late Breaking Clinical Trial in Japan(3月15日)、New Frontiers in Translational Science(3月16日)、JCT-ITC設立特別記念講演(3月16日)、若手人材育成に何が必要か(3月17日)などがある。

*第71回日本循環器学会総会・学術集会のプログラムは、学会ホームページで閲覧できる。