健康で活動的な超高齢者になるためにも、禁煙が重要であることが報告された。高知大学老年病科・循環器科の高田淳氏(写真)らが3月24日、シンポジウム「わが国の喫煙の現状と循環器疾患に対するリスクと対策」で発表した。

 研究グループは、高齢者における禁煙の効果を明らかにするため、集団における喫煙者と非喫煙者の機能的予後を追跡調査した。対象は、1992年に高知県香北町在住の75歳以上の男性297人(平均年齢81±5歳。75〜99歳)。その時点で、喫煙者72人、元喫煙者23人、非喫煙者202人にグループ分けし、それぞれの予後(総死亡、心血管死)と1992〜2002年時点での健康状態を調査した。健康状態については、能力低下の評価法であるBarthelインデックスと東京都老人総合研究所インデックスで評価した。

 調査の結果、(1)1992年時点では、それぞれのグループ間で、高血圧や脳梗塞、心臓病や高脂血症の発症に有意差はなかった、(2)10年間の総死亡、心血管死には、3グループの間で差がなかった、(3)生存者(106人)の分析結果から、機能的にも社会的にも独立していた人の割合は、非喫煙者で最も高かった(非喫煙者が24.2%、元喫煙者が18.3%、喫煙者が11.5%、p<0.05)。

 これらの結果から研究グループは、禁煙は健康で活動的な超高齢者になるためにも重要であると結論し、「少なくとも75歳以上の高齢者には禁煙を薦めるべきである」と訴えた。