現在も喫煙している循環器学会会員は7.1%と、2年間で半減していることが分かった。2005年に実施した会員対象のアンケート調査で明らかになったもので、3月25日、鹿児島大学の山口昭彦氏(写真)が「禁煙推進セミナー」で発表した。

 調査は、日本循環器学会の禁煙推進委員会が実施しているもので、学会会員調査と学会認定の循環器研修施設を対象にする施設調査からなる。今回は2005年9月に実施した。

 会員向け調査は、無作為に抽出した1000人にアンケートを送付、二重封筒法で回収した。ただし、2003年に実施した調査の回答数を下回ったため、2005年12月にさらに1000人を対象に追加アンケートを実施した。回答数は606件で回収率は30.3%だった。なお前回の2003年調査では、1000人に送付、449件を回収した(回収率44.9%)。

 調査の結果、現在も喫煙している現喫煙者は43人で、7.1%だった。過去に喫煙したことがある既喫煙者は285人(47.0%)、非喫煙者は278人(45.9%)だった。前回の調査結果と比べると、現喫煙者は14.7%から7.1%に半減していた。既喫煙者は50.7%から47.0%に、非喫煙者は34.5%から45.9%と変化していた。

 学会は2002年に禁煙宣言を発表、「我々は自らの足元から始める」とし、「循環器学会会員の医師、循環器関連施設の看護師、技師、薬剤師、事務職員を含めて循環器関連医療関係者の喫煙率を2007年までに現在の4分の1にする」と宣言していた。今回の調査は、循環器学会会員の医師を対象としたものだが、2年間で半減していたことは、宣言を実現するための試みが実を結びつつある証拠と言えよう。

 ただし、同時に行った循環器研修施設調査では、施設責任者(循環器系の医師)のうち13.9%が現喫煙者だったことから、山口氏は、「喫煙率が減少していることに変わりはないが、7.1%という数字は実態を過小評価している可能性が高い」と指摘、さらなる禁煙推進を訴えた。