3月24日、日本循環器学会の第70回記念学術集会が名古屋国際会議場(写真)で開幕した。今回のテーマは「過去・現在・未来−未来のために今何をすべきか−」。会長を務める岐阜大学再生医学循環病態学の藤原久義氏は、「わが国の循環器学の来し方行く先を包括する会にしたい」とその意図を語っている。3月26日までの3日間で、約1万4000人の参加者が見込まれており、海外からも300人以上が参加する。演題数も2500件を超えるなど、文字通りの「アジア最大の循環器学会」(藤原氏)で専門家らによる熱い議論が展開される。

 開会式であいさつに立った藤原氏(写真左)は、70回という記念集会にあわせ様々な特別企画を用意したと言う。歴史資料展示やトヨタ自動車協賛によるロボットのデモンストレーション(写真下:介助用デリバリーロボットのデモ)にも触れた。歴史資料展示では、米国心臓病協会と日本循環器学会の歩みの比較表のほか、日本循環器学会の歴代会長の写真も展示している。

 また一般市民を対象とした多彩なイベントも展開される。健康相談や心肺蘇生講座などに加え、最新の循環器診療機器を展示しその機能を体験できる「ハート博」も同時開催している。 

 演題プログラムでは、再生医療やIT・ロボット、心血管イメージングや薬剤溶出性ステントなどに着目し、これらの領域の最新知見を盛り込んだのが特徴の1つ。また、初めての試みとしてトピックス「More Women in Cardiovascular Medicine -女性による女性のための女性の企画-」を企画。さらには、「禁煙」をテーマにした初めてのシンポジウムを開催するなど、70回記念を意識したプログラム構成になっている。