東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター教授の山中寿

 RECONFIRM試験は、わが国の関節リウマチRA)の日常診療におけるインフリキシマブの有効性を、客観的な指標を用いて実証した試験である。4月23日から26日まで東京で開催された第53回日本リウマチ学会総会・学術集会のシンポジウムでは、東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター教授の山中寿氏が、RECONFIRM-1、2、2J試験の結果を総括して紹介した。

 インフリキシマブの市販後全例調査では、わが国の日常診療におけるインフリキシマブの安全性と有効性が確認された。しかし、疾患活動性の指標であるDAS28が普及する前に実施されたため、有効性の指標として医師評価による全般改善度が用いられており、客観的な評価指標による検討が望まれていた。

 RECONFIRM試験は埼玉医科大学、産業医科大学、東京女子医科大学の3施設においてインフリキシマブが投与された症例を対象に、疾患活動性と関節破壊をレトロスペクティブに検討した試験であり、RECONFIRM-1、2、2Jからなる。

 RECONFIRM-1試験では、258例を対象にDAS28-CRPを用いた有効性の解析が行われた。本試験は日常診療における日本人RA患者に対するインフリキシマブの有効性を客観的な指標であるDAS28-CRPを用いて評価した初のエビデンスである。

 結果として、DAS28-CRPは投与前の5.58から、22週後には3.25に有意に低下した。EULAR改善基準による有効性評価では、good responseが38%、moderate responseが46.5%と良好だった。

 市販後全例調査における22週後の全般改善度は著効34%、有効57%であり、EULAR改善基準のgood responseが著効、moderate responseが有効に相当すると仮定すると、両者の結果はよく対応しており、市販後全例調査の結果はRECONFIRM試験によって再確認(reconfirm)されたことになる。

 RECONFIRM-2試験ではインフリキシマブの長期有効性についても検討された。インフリキシマブが54週以上投与された410例のDAS28-CRPは、投与2週後から54週後まで良好にコントロールされ、約40%の患者が低疾患活動性となり、さらに約28%の患者が寛解に至った。

 さらにRECONFIRM-2J試験では、インフリキシマブの関節破壊抑制効果が検討された。対象はRECONFIRM-2試験の対象のうち、ベースラインと投与54週後の両手両足のX線写真が入手できた67例である。総シャープスコア(TSS)の年間進行度は、投与前の21.33から投与54週後には-0.03と、著しく抑制された。

 インフリキシマブ投与前のTSS年間進行度は、関節破壊の進行が著しい早期罹病患者で最も大きかったが、これらの患者でもインフリキシマブ投与により、関節破壊の進行はほぼ完全に抑制されていた。罹病期間の長い患者でも関節破壊の進行は0以下であり、罹病期間にかかわらず、関節破壊の進行がほぼ完全に抑制された。

 一連のRECONFIRM試験の結果から山中氏は、わが国のRA日常診療において、インフリキシマブが臨床症状を改善し、X線上の関節破壊を抑制することが、客観的な臨床指標を用いて実証できたと述べ、今後は投与量や投与間隔の再検討、効果減弱の予防などが重要になるだろうと課題を指摘した。