ブドウ膜炎を伴いやすい小児リウマチ性疾患では、定期的な眼科受診が求められると訴える発表があった。関節炎などの病勢に関係なくブドウ膜炎を発症する小児リウマチ性疾患がある一方で、小児であることからブドウ膜炎に気づきにくい面も少なくなく、細心の注意が必要だ。第51回日本リウマチ学会総会・学術集会の一般口演で4月26日、千葉県こども病院の山出晶子氏らが報告した。

 山出氏らは、小児期にブドウ膜炎を発症し、千葉県こども病院で診療を行った症例をもとに臨床像を解析した。対象は6例で、少関節型若年性特発性関節炎が3例、若年性サルコイドーシスの疑いが1例、ブドウ膜炎のみが2例だった。

 少関節型若年性特発性関節炎の3例はすべて女児で、ブドウ膜炎の診断時期は2歳、5歳、6歳だった。抗核抗体はすべて陽性であり、リウマチ因子は3例とも陰性だった。

 若年性サルコイドーシスの疑いの1例は、男児でブドウ膜炎の診断時期は7カ月だった。なお抗核抗体は陰性、リウマチ因子は陽性だった。

 ブドウ膜炎のみの2例は、男児(4歳)と女児(3歳)で、診断時期もそれぞれ4歳、3歳だった。2例とも抗核抗体は陽性、リウマチ因子は陰性だった。1例は、インフルエンザワクチン接種後にブドウ膜炎の発症を繰り返しており、全身性の疾患の疑いで千葉県こども病院に紹介された症例だった。もう1例は、幼稚園の検診で白内障が見つかり紹介された患児だった。

 少関節型若年性特発性関節炎の症例でブドウ膜炎を診断された時期は、小児特発性関節炎の発症時、発症後3年、寛解後1年だった。それぞれの症例で関節炎との関係をみると、いずれも関節炎などの病勢に関係なく、ブドウ膜炎を発症していた。

 山出氏はこれらの結果を踏まえ、小児ではブドウ膜炎の原因疾患として若年性特発性関節炎があることを再確認し、「女児、少関節型、6歳以下、抗核抗体陽性などの危険因子がある場合は特に、定期的な眼科受診で早期発見、早期治療をすべきだ」と締めくくった。