メトトレキサート投与で効果が不十分であったり、効果が減弱していた患者に白血球除去LCAP)療法を併用すると効果が回復することが確認された。大阪医科大整形外科の東原幸男氏らが「RA治療におけるLCAP療法の位置づけ」と題し、ワークショップ「関節リウマチ治療:白血球除去療法」で発表した。またLCAP療法後3カ月では、7割の患者でCRP値20%改善が継続していたという。

 白血球除去療法は、白血球、特に好中球をフィルターで除去し、関節内の炎症を抑える治療法。2004年4月から保険適応となっている。しかし抗リウマチ薬抵抗性の患者に対しては、生物学的製剤への移行が進む中、白血球除去療法の関節リウマチ治療における位置づけは意見が分かれている。

 研究グループは、抗リウマチ薬抵抗性の関節リウマチ患者24人(うち女性19人、平均64歳)を対象に、白血球除去療法前後のCRP値とDAS28の変化を調べた。その結果、8割の患者でCRP値が20%以上の改善があり、DAS28でmoderate response以上の改善があった患者は6割を占めた。

 重回帰分析の結果、メトトレキサートの服用がCRP値の改善に影響をもつ因子であることがわかった。そこでメトトレキサートの服用の有無で2群に分けたところ、服用群でCRP値が白血球除去療法前後で6.10 mg/dLから2.96 mg/dLと有意に変化し(p=0.007)、DAS28も有意な改善がみとめられた(p=0.009)。メトトレキサート非服用群(他剤併用群)では白血球除去療法前後で有意な違いはなかった。

 これらの結果から「白血球除去療法は、メトトレキサートで効果が不十分あるいは効果が減弱した患者では、生物学的製剤の使用前に試みてもよい治療法ではないか」と東原氏は語った。同ワークショップでは、白血球除去療法は、炎症が強いときに使用すると効果が著しいといった発表もあり、生物学的製剤を含め薬物療法で効果が低下したときに役立つ可能性のある治療法と位置づけられそうだ。

 白血球除去療法は重篤な副作用がないことが特徴の治療法だが、効果がどれだけ持続するかについては意見がわかれる。東原氏らの研究では、3カ月までは効果の持続がみられたが、6カ月までとする発表もあり、3カ月ごとの施行が理想的だが医療経済上は難しいといった意見もあった。