関節リウマチ(RA)患者に対するインフリキシマブ療法においては、RAの病態そのものといえる滑膜炎の病態を、簡便・迅速・繰り返し可能で客観的に評価できる検査法があれば、インフリキシマブに対する反応性をタイムリーに確認し、治療方針を決定する一助となる。佐川昭リウマチクリニックの佐川昭氏らは、インフリキシマブの治療効果を確認する手段としてパワードップラー超音波検査(以下US)が有用であることを、4月25日のワークショップで口演した。

 対象はメトトレキサート効果不良にてインフリキシマブが投与されたRA患者のうち、投与前のUSで関節腔内血流シグナルを認めた22例。これらに対し、54週まで連続してUSを施行し、得られた血流シグナルをスコア化(grade 0〜4)して評価した。

 結果、連続100回を超えるUS所見が得られ、US所見上の改善率とACR到達率の間には良好な相関が認められた。また、興味深いことに、30週後におけるMP関節とPIP関節のUS改善率を比較したところ、前者の42%に対して後者は72%と有意に多く、個々の関節に対するインフリキシマブ効果には差のあることが示唆された。

 同氏は、USの手技や判定基準には国内標準化の作業が必要であるとした上で、「インフリキシマブの効果判定には、ACRやDASなどに加え、滑膜炎の病勢を局所ごとに評価可能なパワードップラー超音波が有用と思われる」と述べた。