東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター所長の鎌谷直之氏らの研究グループは、コラーゲン誘導関節炎ラットに抗インターロイキン17(IL-17)抗体を投与すると、関節炎発生後の投与でも関節炎を減弱できることを見出した。

 研究グループは既に、関節リウマチの滑膜でIL-17の産生が高まっていることや、IL-17が骨芽細胞を介して破骨細胞形成を促進することを既に確認している。さらにIL-17が単球単独の培養系でも破骨細胞形成を促進することを報告している。今回の成果はIL-17の阻害が新たなリウマチ治療につながる可能性をさらに強めたといえるだろう。成果は4月24日のワークショップ「動物モデルでの関節炎の解析(2)」で研究グループの小竹茂氏(写真)によって発表された。

 研究グループはコラーゲン誘導関節炎(CIA)ラットに0.3μgまたは3.0μgの抗IL-17抗体を隔日で0日目から35日目、または14日目から35日目まで、腹腔内に投与し、足の体積を測定し、組織学的な変化を調べた。その結果、CIAラットは4日目には関節炎を発症したが、14日目から腫れが最大となる21日目まで抗IL-17抗体を投与すると、足の体積は有意に減少した。3.0μgを投与した方が0.3μgを投与した場合よりもよく抑制することができた。さらに、3.0μgの抗IL-17抗体を投与した群では、滑膜組織の炎症が減弱できていた。