妊娠中以外の虚血性脳卒中と子癇前症の病歴の間には関連がある可能性が指摘された。15歳から44歳の女性の虚血性脳卒中のリスクファクターを調べるStroke Prevention in Young Women Studyのサブスタディの研究成果として明らかになったもの。成果は2月18日に米国で開催された国際脳卒中会議2006のポスターセッションで、米疾病対策センター(CDC)のD.W.Brown氏らによって発表された。虚血性脳卒中と子癇前症の関連付けに働いている因子の理解が進めば若い女性における脳卒中の防御につながると期待できそうだ。

 研究グループは、ボルチモア−ワシントン地域で脳卒中で入院したことがある261例と脳卒中の履歴がない対照群421例で調査を行った。対象とした年齢は15歳から44歳。脳卒中発作時に妊娠していた人や分娩後42日以内に脳卒中を発症した人、未産女性は解析の対象からはずした。
 
 解析の結果、脳卒中で入院したことがある群では、子癇前症の有病率が40例で15%であったのに対して脳卒中の履歴のない対照群では43例で10%に留まった。子癇前症の患者には肥満、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症の傾向が確認された。粗オッズ比で1.59、子癇前症の履歴と脳卒中に関連があることが示された。さらに、年齢や人種、教育、妊娠回数などで調整を行ったところオッズ比1.63で子癇前症の履歴と脳卒中に有意な関連があることが明らかとなった。