九州大学病院呼吸器科の高山浩一氏

 高齢の進行性非小細胞肺癌患者において、ゲムシタビンカルボプラチンの隔週投与は、毒性が低く、かつ抗腫瘍効果や生存率にも有効性が認められることが、多施設共同のフェーズ2試験で明らかになった。7月31日から8月4日までサンフランシスコで開催された世界肺癌学会で、九州大学病院呼吸器科の高山浩一氏(写真)が、Lung Oncology Group in Kyushu(LOGIK)を代表して発表した。

 ゲムシタビンとカルボプラチンの併用は進行性非小細胞肺癌に有効だが、患者によっては血小板減少などの血液毒性が高いことが報告されていた。そこで高山氏らは、治療歴のない70歳以上の3B期/4期の非小細胞肺癌患者を対象に、ゲムシタビン(1000mg/m2)とカルボプラチン(AUC3)の隔週投与を検討した。投与は12コースまで継続した。

 2005年12月から2007年5月までに48人が登録された。年齢中央値は76歳(70〜83歳)、男性が73%で、ステージIVが71%を占めた。

 抗腫瘍効果は29.2%(95%信頼区間17.0-44.1%)で、病勢コントロール率は81.3%だった。無増悪生存期間(PFS)の中央値は178日、生存期間中央値は398日、1年生存率は57.5%と、「標準治療に劣らない成績で、PFSは標準治療よりむしろ良好だった」と高山氏。

 グレード3以上の血液毒性は好中球減少が29.2%、白血球減少が20.8%、血小板減少が4.2%、貧血が20.8%で、グレード3以上の非血液毒性は便秘が2.1%、血栓症が2.1%であった。日本で行われたゲムシタビンとカルボプラチン併用の無作為化フェーズ2試験では、グレード3/4の血小板減少が81%に見られたと報告されており、今回の試験から隔週投与によって毒性は低減することが示唆された。

 これらの結果から、「高齢の患者にとって、ゲムシタビンとカルボプラチンによる隔週投与は忍容性に優れ、生存率でも良い結果が得られた」(高山氏)とした。高山氏らは、現在、ゲムシタビンとカルボプラチンの隔週投与を4コース行った後に病勢進行(PD)のない患者を対象に、維持治療としてゲムシタビンを投与する群と経過観察群を比較する試験を進めているという。