三豊総合病院の南木伸基氏

 経口5FU製剤S-1が75歳以上の高齢の進行非小細胞肺癌NSCLC)患者に安全で有効である可能性が示された。日本で行われたフェーズ1/2試験の結果、明らかになった。三豊総合病院の南木伸基氏(写真)が8月1日、サンフランシスコで開催されている世界肺癌学会のポスターセッションで発表した。

 フェーズ1/2試験の対象は、PSが0から1の比較的全身状態が良く重度の臓器不全がない75歳以上のNSCLCとされた。フェーズ1は推奨用量を求めるために実施され、フェーズ2は推奨用量での効果と安全性を調べることを目的に行われた。S-1の投与は14日間継続して投与し、1週休薬する方法で行われた。投薬は疾患が増悪するか副作用の基準により中止するまで行われた。

 6人の患者で行われたフェーズ1試験の結果、推奨用量は80mg/m2となった。フェーズ2が引き続いて行われ、23人の患者が参加した。男性が15人、女性が8人。年齢は77歳から88歳までで平均は81.2歳だった。腺癌が19人で、扁平上皮癌が4人。病期は3A期が2人、3B期が6人、4期が15人だった。

 効果の評価可能だった19人中部分奏効(PR)が2人で奏効率は10.5%、安定状態(SD)が14人で、疾患制御率は89.5%となった。投与コース中央値は5.1コースだった。生存機関中央値は210日だった。

 一方、副作用は、23人のいずれにもグレード3/4の重篤な副作用は見出されなかった。グレード2が食欲不振3人、吐き気/嘔吐が1人、口内炎が1人、血小板減少症が1人、グレード1が食欲不振が1人だった。