米国Unipharm社のSergey Pyanykh氏

 変形性関節症(OA)や脊髄関節症などによる腰痛患者にグルコサミン-コンドロイチン硫酸(GCS)を投与すると、痛み強度を示す疼痛visual analog scale(VAS)や機能的能力を評価するオスウェストリー障害指数、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用率がベースラインに対し、有意に改善することが示された。米国Stanford UniversityのGurkirpal Singh氏らの研究成果で、米国Unipharm社の神経内科医Sergey Pyanykh氏が、6月12〜15日にマドリッドで開催された欧州リウマチ学会(EULAR2013)で発表した。

 Singh氏らは、腰痛に対するGCSの有効性と安全性を評価するため、オープンラベルの大規模前向き研究を実施した。

 対象の主な登録要件は、(1)40歳から65歳までのOA、脊椎関節症、骨軟骨症患者、(2)12週以上にわたり腰痛が継続、(3)腰椎に近づくほど痛みが増し、VASが3超(0-10)、など。薬剤に既知の不耐症を持つ例、線維筋痛症、脊椎変性すべり症、パジェット病患者などは除外した。1万人の登録を目指しており、今回、中間報告として解析が終了した2344例について報告した。

 全対象者に対し、1錠にグルコサミン塩酸塩500mgとコンドロイチン硫酸500mgを含む米国Unipharm社の配合剤を投与した。最初の1カ月は1錠を1日2回投与、2カ月目からは1錠を1日1回投与とした。

 その結果、治療前には5.2だった安静時疼痛が、治療後3カ月目には1.4となり、有意に改善した(P<0.001)。オスウェストリー障害指数は、開始時の20.8から3カ月目には5.7と7割強低下し、有意に改善した(P<0.001)。また試験開始時には63.5%が非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用していたが、3カ月目には6.7%と有意に減少した(P<0.001)。

 有害事象は156例(6.7%)で報告された。このうち2例が有害事象によって治療を中止した。有害事象は嘔気、腹痛、口渇などで、主に消化器系の障害だった。

 これらの結果からSingh氏は、「GCSによる治療は、痛みやオスウェストリー障害指数、NSAIDsの使用率を大幅に改善し、安全性プロファイルも良好だった。今後は前向き無作為化二重盲検試験によってGCS療法を評価すべきだ」と結論した。