デンマークCopenhagen University HospitalのMerete Lund Hetland氏

 リウマチ性疾患の治療では早期診断が重要とされるが、症状が出てから診断されるまでの期間が、近年どのように変化しているのかを調べた報告は少ない。関節リウマチ(RA)、乾癬性関節炎(PSA)、強直性脊椎炎(AS)については、この10年で症状発現から診断までの期間が大幅に短縮していることが分かった。デンマークの炎症性関節炎患者レジストリー(DANBIO)のデータを分析した研究の成果で、6月12日から15日までマドリッドで開催されている欧州リウマチ学会(EULAR2013)で、デンマークCopenhagen University HospitalのMerete Lund Hetland氏らが発表した。

 対象は、RA患者1万737人、PSA患者1970人、AS患者1334人。症状の発現と診断時期を調べた。

 RA患者の平均年齢は58.8歳、女性73.2%、症状発現時の平均年齢は49.8歳。診断時の平均年齢は51.7歳だった。PSA患者の平均年齢は48.7歳、女性56.0%、症状発現時の平均年齢は40.5歳、診断時の平均年齢は44.1歳。AS患者の平均年齢は40.8歳、女性29.2%、症状発現時の平均年齢は26.9歳、診断時の平均年齢は34.9歳だった。

 次に、症状発現の時期と症状発現から診断までの期間の関連を調べたところ、2000年から2011年の間に、いずれの疾患についても症状発現から診断までの期間が徐々に短縮していることが分かった。RAでは、2000年には約30カ月だったものが2011年には3〜4カ月に、PSAでは2000年に約52カ月だったが2011年には3〜4カ月に、ASでも2000年には約68カ月を要していたが、2011年には3〜4カ月にと、この10年で大幅に短縮していた。なお、症状発現から診断までの期間は、性、年齢、DANBIOレジストリーへの登録年、地域で補正した。

 Hetland氏は、「RA、PSA、ASのいずれにおいても診断の遅れは近年、劇的に改善していることが分かった。これは、早期に専門医へ紹介し、早期に診断することの重要性が強く認識されたことによると考えられる」とまとめた。