メキシコHospital General De CuemavacaのD.X.Xibille氏

 これまでに、アディポネクチンレプチンの濃度が高いほど、RA患者の疾患活動性が高いことが報告されている。そこで、これらの指標が、治療後の効果の予測にも有用かどうかを調べたところ、アディポネクチン濃度が高いほど、治療6カ月後の改善効果が高いことなどが分かった。6月9日までベルリンで開催されていた欧州リウマチ学会(EULAR2012)で、メキシコHospital General De CuemavacaのD.X.Xibille氏らが発表した。

 対象は、Hospital General De Cuemavacaに外来で通院するRA患者213人(女性97.2%、平均年齢46.1歳、RA発症からの平均期間は8.3年)。ベースラインの測定は2006年3月から2008年12月までに行われ、抗CCP、レプチン、アディポネクチンなどを測定した。

 ベースライン時のレプチン濃度は平均0.57±0.5ng/mL、アディポネクチン濃度は平均140.5±90.3ng/mLだった。

 治療内容は、すべての患者がステロイドおよびDMARDsのどちらかまたは両方を使用していた。多くの患者は複数の薬を併用しており、DMARDを2種類以上使用している人が72.7%で、最も多く使われていたのはMTXだった。生物学的製剤を使用している人はいなかった。

 フォローアップは6カ月後、1年後、2年後とし、実際にフォローアップを終えた患者は、それぞれ154人、101人、61人だった。

 多変量ロジスティック回帰分析を行ったところ、アディポネクチンが6カ月後の治療効果を有意に予測することが示された(P<0.05)。またアディポネクチンは、6カ月後および1年後のそれぞれにおいて、DAS28のベースライン時からの変化量とも有意な関連を示し(P<0.01)、アディポネクチン濃度が高いほど、改善が大きかった。ただし、レプチンについてはこれらの関連は見られなかった。

 Xibille氏は、「アディポネクチン濃度が高いほどRA患者の疾患活動性が高いことがこれまでの研究で報告されているが、本研究ではアディポネクチン濃度が高いほど治療6カ月後の治療効果は高く、効果の予測に有用であることが分かった。レプチンについてはこうした関連は見られなかった」とまとめた。 

(日経メディカル別冊編集)