スウェーデンのRheumatology Clinical SciencesのM.Pikwer氏

 閉経が45歳以下の早期閉経の女性は、関節リウマチの発症リスクが高いと言われているが、正常閉経の人に比べて重症化しにくく、多くは軽症であることなどが明らかになった。6月9日までベルリンで開催されていた欧州リウマチ学会(EULAR2012)で、スウェーデンのRheumatology Clinical SciencesのM.Pikwer氏らが発表した。

 対象は、4つの地域および国に登録された134人の関節リウマチ患者。後ろ向きにカルテの情報から投薬、RFやACPA、HAQ,などを調べた。ホルモンに関連する要因としては、授乳期間、(累積授乳期間なし、1〜12カ月、12カ月以上)、避妊薬の使用(使用歴なし、1〜5年、5年以上)、閉経年齢(45歳以下、46歳以上)を確認した。

 ベースライン時の年齢は45〜73歳で、登録してからRA診断までの期間(中央値)は5.5年、RAと診断された年齢は平均63.4歳、73%はRF陽性、28%が生物学的治療を使用していた。

 早期閉経群(45歳以下、25人)と正常閉経群(46歳以上、102人)を比較すると、早期閉経群はRA重症例が少なく(16% 対 35%)、軽症例が多い(58% 対 20%)傾向が見られた。

 避妊薬の使用の有無や授乳期間によって、RAの重症度に違いは見られなかった。

 Pikwer氏は、「早期閉経の女性は関節リウマチのリスクが高いが、多くの場合は軽症と予測できることが分かった。早期閉経の患者は、なぜ重症化しにくいのかについてはまだ明らかになっていないが、おそらくホルモン環境の変化がRAの病態進行になんらかの影響を及ぼしていると考えられる」と話した。

(日経メディカル別冊編集)