デンマークの双子コホートを用いて関節リウマチ(RA)の発症率を検討したところ、単生児のデータと発症率は変わらず、またRA発症前に喫煙歴があると発症率は約2倍になることなどが示された。6月6日からベルリンで開催中の欧州リウマチ学会(EULAR2012)で、デンマークのDenmark Twin Registry,University of Southern DenmarkのA.J.Svendsen氏らが発表した。

 対象はデンマークの双子コホートの登録者のうち返答のあった4万5280人で、そのうちの162人がリウマチの基準を満たした。IgM-RF陽性者は81%、ACPA(抗CCP抗体)陽性が77%、リウマチ結節ありが47%だった。

 2002年のデンマーク人口調査を用いて年齢補正した結果、RAの年間発症率(10万対)は男性13.3人、女性27.4人で、年齢と性別で補正後は20.0人だった。これを、単生児を対象とした他のスカンジナビアの調査と比較すると、双子の発症率は55歳以降ではやや低いものの、45〜54歳代では差は見られず(単生児28.1人 対 双子31.9人)、年齢・性別で補正後のRA年間発症率(10万対)は単生児27.8人、双子20.0人だった(発症率:双子/単生児=0.7)。

 次に、RA発症前に喫煙をしていた喫煙歴あり群と喫煙歴なし群を比較したところ、喫煙あり群のRA(ACPA陽性)の相対リスクは2.10で、喫煙なし群よりも有意に高かった(95%信頼区間:1.38−3.20、P<0.001)。

 Svendsen氏は、「双子のRA発症リスクは、単生児の場合と同様と考えられる。また喫煙歴のある場合はRA発症率が2倍も高まることが示され、喫煙がRAのリスクを高めることを示すこれまでの研究報告を裏付ける結果が得られた」と話した。

(日経メディカル別冊編集)