会長を務めるRene Descartes大学(フランス)のMaxime Dougados氏

 リウマチ関連学会としては最大規模を誇る欧州リウマチ学会の第13回学術集会(EULAR2012)が6月6日、緑に包まれた街、ベルリンで開幕した。今回は1万5000人を超える参加者が見込まれており、6月9日までの4日間、リウマチ診療の最前線での知見をめぐって議論が展開される。

 「例年開かれる欧州リウマチ学会は、今や全世界のリウマチ学のカレンダーにおいて主要なイベントとなっている」。会長を務めるRene Descartes大学(フランス)のMaxime Dougados氏は、同学会が世界のリウマチ学を先導してきたという自負をこう表現した。そして今後もイニシアティブを発揮し続けるであろうと述べ、今大会がその一里塚になることに期待を表明した。

 今大会の特徴としては、まず規模の大きさが挙げられる。採択された演題は3400題を超え、そのうち学会が対話型の発表として重視しているポスターセッションでは1200題近くの演題が予定されている。

 プログラムの構成面では、昨年のロンドン大会から引き続き、今大会もプライマリケアにおけるリウマチ診療に焦点を当てたセッションを充実させたのが特徴の1つ。大会2日目の7日と3日目の8日に計5つのセッションを設けている。

大会会場のベルリンメッセ

 もう1つ忘れてならないのが、「WIN」と「HOT」という新しいトラックを設けたことだ。「WIN」ではテーマごとに最新の「What is New」をまとめ、「HOT」では「How to Manage/Treat」を集約することになっている。

 大会の目玉の1つである「Late Breaking Abstract Session」は8日に設定されており、5演題の発表が予定されている。乾癬性関節炎に対する新規薬剤のcertlizumabの効果を検討したRAPID-PsA試験をはじめ、 全身性硬化症に対する造血幹細胞移植とシクロフォスファミド療法の比較検討したASTIS試験、さらにはトシリズマブ(TCZ)単独療法とアダリムマブ(ADA)単独療法を比較した試験などの結果が報告される予定だ。

(日経メディカル別冊編集)