米Albert Einstein医科大学のA.Bahce-Altuntas氏

 メタボリック症候群MetS)は、慢性的な炎症と関連しているとの報告があるが、皮膚と関節の両方に炎症が起きる乾癬性関節炎PsA)患者の罹患率が、関節リウマチRA)患者よりも多いことが示された。ロンドンで開催された欧州リウマチ学会EULAR2011)で、米Albert Einstein医科大学のA.Bahce-Altuntas氏(写真)らが報告した。

 北米のリウマチ研究者協会(CORRONA)に登録されたPsA患者4015人、RA患者2万5976人の中から、国際糖尿病連合のMetS診断基準の評価項目が測定されているPsA患者群294人、RA患者群1662人について分析を行った。

 その結果、MetSの罹患率はPsA群が26.9%、RA群が19.3%でPsA群で多く(p=0.004)、MetSの診断項目の中では高中性脂肪がPsA群38.1%、RA 群28.0%とPsA群で有意に高かった(p=0.001)。

 さらにMetSの診断において必須項目となるBMI>30kg/m2を満たすサブグループ(PsA患者133人、RA患者654人)について分析すると、MetS罹患率はPsA患者で59.4%、RA患者で49.1%(p=0.04)だった。高中性脂肪も、PsA患者51%、RA患者39%とPsA患者で有意に高かった(p=0.009)。

 A.Bahce-Altuntas氏は、「本研究は横断的でPsAの母集団も少ないなどの制限もあるが、PsA患者はRA患者よりもMetSの割合が高いことが示された。PsA患者の冠動脈疾患リスクを軽減するために、BMIや中性脂肪の管理が重要」と指摘した。

(日経メディカル別冊編集)