米スタンフォード大学医科大学院のE. Krishnan氏

 若い年齢層(18〜30歳)において、高尿酸血症メタボリック症候群とは独立して高血圧の予測因子となることが分かった。前向き観察研究であるCARDIAコホート研究で明らかになったもので、米スタンフォード大学医科大学院のE. Krishnan氏(写真)らが、5月28日までロンドンで開催されている欧州リウマチ学会EULAR2011)で報告した。

 Krishnan氏らはすでに、中年層(35-57歳)においては、メタボリック症候群とは独立して高尿酸血症が高血圧の危険因子であることを報告している。今回は、もっと若い年齢層(18-30歳)においても、高尿酸血症がメタボリック症候群とは独立して高血圧の予測因子となるかどうかを検証した。

 方法としては、前向き観察研究であるCARDIA(Coronary Artery Risk Development in Young Adults)コホートのデータを分析した。このコホートは、登録時に18〜30歳であった5115人の被験者を2年から5年間隔で診察し、15年間(1986-2001)追跡したものである。

 コホート登録時に、高血圧(米高血圧合同委員会第7次報告に基づく)であった被験者、あるいは他のメタボリック症候群(米高脂血症治療ガイドラインATPIIIに基づく)の被験者は除外した。年齢、性別、人種、血清クレアチニン値および腹囲などの交絡因子となる可能性のあるものの影響については、補正して多変量コックス回帰分析を行った。

 最終的な分析対象は4918人で、45%が男性、51%がアフリカ系アメリカ人だった。登録時の年齢、体格指数、血清尿酸値、および収縮期/拡張期血圧の平均(標準偏差)は、それぞれ順に、25(4)歳、24(5)kg/m2、5(1)mg/dL、および110/68(10/9)mmHgであった。

 注目した高血圧の発症は、血清尿酸値の四分位が上がるごとに増加していた。多変量回帰分析の結果、血清尿酸値の下から2番目、3番目、最高の四分位の調整ハザード比(95%信頼区間)は、最低の四分位を1とすると、順に1.20(0.85-1.70)、1.50(1.05-2.10)、1.76(1.19-2.59)となった。

 これらの結果から演者らは、「高尿酸血症は若年層の成人の間でも、高血圧の独立した予測因子であり、メタボリック症候群と無関係である」と結論した。

(日経メディカル別冊編集)