手の骨塩量が、関節リウマチ(RA)の疾患活動性(DAS28)と関連することが示唆された。6月16日から19日までローマで開催された第11回欧州リウマチ学会(EULAR 2010)で、オランダ・ライデン大学医療センターのL. Dirven氏が発表した。

 対象は、DAS28値2.4未満を目標に、積極的な抗リウマチ薬治療を行っている活動期の早期RA患者145人。ベースライン時のDAS値が2.4を超える群、同1.6〜2.4群、1.6未満群の3群に分け、1年後に再度、検査を行って骨塩量の変化を調べた。

 骨塩量の変化については、1年間に3mg/cm2以上の減少がみられた場合を悪化、3mg/cm2以上の増加がみられた場合を改善、変化量が3mg/cm2未満にとどまっている場合を安定と定義した。

 結果として、骨塩量が悪化した患者の割合は、DASが2.4を超える群で70%、DASが1.6〜2.4の間にある群で68%に上ったのに対し、DASが1.6未満の群では44%だった。また、骨塩量の改善がみられた患者の割合は、DASが2.4を超える群で6%、DASが1.6〜2.4の間にある群で11%にとどまったのに対し、DASが1.6未満の群では35%だった。

 DASが1.6未満の群で骨塩量が改善する可能性は、DASが2.4を超える群の7.5倍(95%信頼区間:1.2-34.2、p=0.013)、DASが1.6〜2.4の間にある群の4.3倍(95%信頼区間:0.98-18.5、p=0.054)だった。

 Dirven氏は今回の結果について、「骨塩量は全身性の炎症が生じることで減少が加速するのではないか。今後、RA患者の重要な予後予測因子になるかもしれない」と期待を示した。

(日経メディカル別冊編集)