オランダ・Leiden大学医療センターリウマチ科のMohamed M. Thabet氏

 早期の関節リウマチRA)診断や診断未確定関節炎UA)患者のRA発症予測は、RAの早期治療を実施する上で重要となる。その際、米国リウマチ学会ACR)が1987年に示した診断基準には含まれていない足部関節の評価が、良好な診断予測能を示すことが示された。オランダ・Leiden大学医療センターリウマチ科のMohamed M. Thabet氏らが、6月10日から13日までコペンハーゲンで開催された欧州リウマチ学会・年次集会(EULAR2009)で報告したもの。

 研究グループは、診断未確定関節炎患者518人の手足のX線画像について、関節の骨びらんSharp van der Hejide法で評価し、手首、中手指節関節MCP:metacarpophalangeal joints)、近位指節間関節PIP:interphalangeal joint)、中足指節関節MTP:metatarsophalangeal joints)の各群にまとめた。1年後、ACR1987診断基準でRA発症の有無を評価した。

 結果は、1年後に31%(160人)がRAを発症した17%(87人)は他の疾患を発症、残る52%(271人)は診断未確定関節炎にとどまった。

 RA発症者の中では骨びらんが最も多くみられた部位はMTPで26.3%、他の部位は10〜11.3%だった。他の疾患発症者ではMCPが12.6%と多く、他の部位は4.8〜10.3%だった。

 MTPは他の部位に対し、感度(26.3%)、PPV(82.4%)、NPV(39.8%)、陽性尤度比(2.54)が最も高く、陰性尤度比(0.82)は最も低かった。またRA発症者の13.1%は、MTPのみで骨びらんがみつかった。

 これらの結果からThabet氏らは、MTPにおける骨びらんの有無は他の部位に比べ、RAの早期診断と発症予測に有用としていた。