スウェーデン・カロリンスカ大学病院のRonald F. van Vollenhoven氏

 インフリキシマブ(IFX)メトトレキサート(MTX)効果不十分例に対するエビデンスを有するが、現在進行中のSWEFOT試験は、MTXに対する一次不応例のみを対象に、MTX+IFXとMTX+抗リウマチ薬(DMARDs)の有効性を検討する初の試験である。その1年目の中間解析結果が、欧州リウマチ学会の最新治験(Late Breaking)演題として登場。TNF阻害薬の併用はDMARDsの併用に比べ、MTX不応症例の疾患活動性を有意かつ著明に改善することが、スウェーデン・カロリンスカ大学病院のRonald F. van Vollenhoven氏らによって明らかにされた。

 SWEFOT試験の対象は、罹病期間1年以内の早期関節リウマチ(RA)患者487例のうち、MTX単剤(最大用量20mg/週)による3〜4ヵ月の初期治療を受け、忍容性は良好ながらDAS28<3.2を達成できなかった258例である。これらの患者は、無作為化のうえ、A群(MTXに加え、スルファサラジン(SSZ)1000mg/日とヒドロキシクロロキンHCQ;本邦未承認)400mg/日を投与、n=130)もしくはB群(MTXに加え、0、2、6週と以後8週ごとにIFX 3mg/kgを静注投与、n=128)に割り付け、オープンラベルでの追跡を行った。

 なお、忍容性が不良の場合に限り、1回のみ薬剤の変更(SSZ+HCQ→シクロスポリンA(CyA)2.5〜5.0mg/kg、IFX→エタネルセプト(ETN;50mg/週)が認められた。1年間を通して当初の治療が継続された患者は、A群が65%(84例)、B群が78%(100例)であった。また、CyAあるいはETNへの切り替えが行われた患者は、各群4%(5例)のみであった。切り替え者を含む治療完遂者の割合は、89/130例 vs. 105/128例であり、B群の方が有意に高率であった(p=0.014)。

 試験開始後6、9、12カ月の各時点において、EULAR改善基準によるGood response以上を認めた患者の割合は、A群が28、27、26%とほぼ一定であったのに対し、B群では30、37、42%と次第に上昇し、12カ月時点の両群間には有意な差が認められた(p<0.01)。また、Moderate responseを含めた奏功率もB群が有意に優っていた(52% vs. 64%、p<0.05)。試験開始時を基準としたACR20、50、70改善率の比較においても、A群の50%、36%、17%に対し、B群は66%、52%、30%であり、いずれもB群が有意に優っていた(すべてp<0.02)。

 以上のように、MTX単剤による初期治療に不応であった患者に対しては、DMARDsを追加するよりも、IFXを追加するほうが、より高い有効性が得られることが明らかとなった。今回の結果は、多くのMTX一次不応例患者に対する治療法の指標になると思われる。


【改訂】
本文中、第4段落において、無作為化時点を基準としたACR20、50、70改善率を示していましたが、発表者は口述発表時に試験開始時を基準とした数値のみを示していましたので、上記のように後者の値を示しました。