早期関節リウマチRA)に“治療機会の窓”が存在し、メトトレキサート(MTX)にステロイド抗リウマチ薬DMARDs)を積極的に併用する治療が関節傷害や身体障害に対して持続的に有利に作用することが示された。英キングスカレッジ(ロンドン)リウマチ科のE. H. Choy氏が発表した。

 早期活動性RAの治療において、1剤のDMARD投与は症状を改善するが、びらん性障害や身体障害に対する効果は十分ではない。また、ステロイドによる強化治療は、他のDMARDを1剤用いるか否かにかかわらず有効であることが示唆されている。ステロイドの長期毒性が問題視される一方で、ステロイドやDMARDsを併用することの相対的利点は確認されていない。

 Choy氏らはこれらの点を踏まえ、罹病期間2年未満で活動性病変を有するRA患者において、MTX単剤療法と、シクロスポリン、9カ月間のプレドニゾロン漸減療法との併用治療の利点を比較するため、2年間の無作為化二重盲検試験を実施した。

 患者は、2×2 factorial designで、MTX単独、MTX+シクロスポリン、MTX+プレドニゾロン、MTX+プレドニゾロン+シクロスポリンの4群に無作為化された。MTXは目標用量を15mg/週とした。プレドニゾロンは60mg/日(1〜2週)から7.5mg/日(7〜28週)に漸減し、35週後に中止した。シクロスポリンは3カ月後に100mg/日から増量し3mg/kg/日を目標とした。患者は6カ月ごとに2年間評価された。主要評価項目は新たにびらんが認められる患者の数とした。

 その結果、467例が無作為化され、うち中止例は132例(28%)、追跡不能例は88例(19%)であった。9カ月間のプレドニゾロン漸減療法は新規びらん患者を41%減少させ、その効果は2年後にも維持された。シクロスポリンは新規びらん患者を46%減少させ、その効果は疾患活動性の減少と独立していた。プレドニゾロン漸減療法とシクロスポリンが身体機能を改善する効果には有意な正相関が認められた。シクロスポリンは高血圧の有意な増加と関係していた。

 Choy氏らは以上の結果を踏まえ、「早期RAには“治療機会の窓”が存在する。MTXとステロイドやDMARDsを積極的に併用する治療は、関節傷害や身体障害に対して有用、かつ持続的に作用する」と結論づけていた。