生物学的製剤が登場して以降、関節リウマチ(RA)の薬物療法は大きな変化を遂げている。米スタンフォード大学のMichaud氏とUS National Data Bank for Rheumatic Diseases(以下NDBRD)のWolfe氏らは、米国のRA患者データベースであるNDBRDをもとに、生物学的製剤、抗リウマチ薬DMARDs)、非ステロイド性抗炎症薬NSAIDs)の処方傾向を検討した。その結果、1999年から2005年までの6年間で、生物学的製剤の使用率は急激に増加し40%以上の患者で生物製剤が使用されていたが、一方、メトトレキサート(MTX)以外のDMARDsの使用率は低下傾向にあった。この解析データは、6月23日のポスターセッションで報告された。

 解析対象は1998〜2005年にNDBRDに登録された1万982例のRA患者で、女性が76.5%、平均年齢は59.5歳、平均罹病期間は12.9年であった。

 2005年の各薬剤の使用率(その薬剤が使用された患者の割合)は、上位から順にDMARDs 82.0%(うちMTX52.5%)、生物学的製剤41.8%、プレドニゾン27.0%であった。1999〜2005年までのMTXの使用率は約52%で変化がなかったが、生物学的製剤は1999年には9.4%だったものが、2001年には26.8%、さらに2005年では41.8%と急激に増加していた。なお、2005年における生物学的製剤の内訳では、インフリキシマブの使用率が約18%と最も高く、次いでエタネルセプトが15%、アダリブマブが8%であった。

 このように生物学的製剤の使用が拡大する一方で、スルファサラジン金製剤など従来のDMARDsの使用率は減少し、プレドニゾンも1999年の34.1%から2005年には27.0%へと減少傾向をみせている。NSAIDsや消化器用薬の使用率はほぼ一定で、大きな変化がなかったが,2004〜2005年にCOX-2特異的阻害薬の使用率は大きく減少していた。