独フンボルト大ベルリン校のG.R.Burmester氏

 欧州11カ国とオーストラリアの計448カ所の施設で行われた6610人の活動性関節リウマチを対象にしたReAct(Adalimumab Research in Active RA)試験で、抗腫瘍壊死因子(TNF)抗体製剤アダリムマブの有効性が確認できたことが明らかとなった。ドイツのフンボルト大ベルリン校のG.R.Burmester氏が6月22日のポスターセッションで発表した。

 ReAct試験は抗リウマチ薬DMARDs)の治療を受けている活動性関節リウマチ患者に、2週間ごとに12週間、アダリムマブを40mg皮下投与して行われた。12週以降は、患者の希望によって、アダリムマブが発売されるまで継続投与を行った。有効性と安全性は2週目、6週目、12週目、その後は8週ごとに行った。6610人の被験者のうち、25%がアダリムマブのみの投与を受けた。平均投与期間は33週で、最長で120週、投与が行われた。

 投与12週、最終投与時での関節リウマチの症状は、種々のパラメーターで十分に改善していることが確認された。投与12週でのACR20達成率は69%、ACR50達成率は40%、ACR70達成率は18%で、DAS28スコアは平均で2.1減少し、DAS28が2.6より低くなった人の割合は20%となった。HAQスコア(活動制限と介護の必要性などを 評価する指標)も0.54減少した。最終投与時のデータは、ACR20達成率が67%、ACR50達成率は45%、ACR70達成率は25%で、DAS28スコアは平均で2.3減少し、DAS28が2.6より低くなった人の割合は26%、HAQスコアは0.57減少した。

 一方、効果が見られないなどの理由で投与を中止した患者の割合は6.8%で、副作用は10.3%の患者で観察された。狼瘡または脱髄疾患の重篤な副作用がまれに見られ、それぞれ2例と4例の発生が報告された。また2例のリンパ腫が報告され、重篤な感染症の発生率はすでに関節リウマチで報告されている範囲内だった。