日本ではインフリキシマブ関節リウマチ(RA)の適応を取得して以来、本剤が投与された全症例を対象に使用成績調査が行われた(2005年7月に登録終了)。約7000例が登録された本調査は、世界的にも貴重なデータといわれている。本学会では、この使用成績調査に関する演題がいくつか予定されているが、その1つとして、6月22日のポスターセッションで、インフリキシマブを開発したセントコア社のO. Dabbous氏から、投与回数別の副作用発現状況と有効性を示した成績が発表された。

 Dabbous氏らは、全登録症例のうち6カ月間の追跡を終えた4475例の解析データを報告した。インフリキシマブは導入期として0、2、6週に投与、以降は維持期として8週ごとに投与される。同氏は副作用の発現率を追跡期間中の投与回数別で比較し、導入期(投与回数≦3回)と維持期(投与回数>3回)の症例で発現率に差があるかどうかを確認した。

 導入期群709例(16%)、維持期群3766例(84%)の解析の結果、重篤な投与時反応の発現率は、導入期群では1.83%であったが、維持期群では0.21%であり、両群の間に有意差が認められた(p<0.001)。また、結核についても同様に導入期群0.85%、維持期群0.19%と、両群間に有意差がみられた(p=0.009)。

 本調査では、主治医の判定により「著効」「有効」「無効」の3段階で有効性を評価しているが、著効または有効と判定された症例は、導入期群が77%、維持期群が94%と、いずれも非常に高い割合であった。

 同氏は、「インフリキシマブは日本人においても高い有効性が示された。また、本剤で注意が必要とされる投与時反応や結核の発現は非常に稀であったが、これらに対する注意として、導入期には特に慎重な観察を行うことが推奨される」とコメントした。