化学療法などによる治療後の非小細胞肺癌患者を対象に、ビスホスホネート製剤ゾレドロン酸による進行抑制効果を検討したフェーズ3試験(2419試験)で、ゾレドロン酸投与は安全性の面からも実施可能で、無増悪生存期間の中央値は約38週であることが予備的結果で示された。イタリアTurin大学のGiorgio Scagliotti氏らが9月20日から24日にドイツ・ベルリンで開催されている第15回欧州癌学会(ECCO)・第34回欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表した。

 このフェーズ3試験は、手術や放射線療法、化学療法による治療を終了し、病勢進行をきたしていない、ステージ3A/B非小細胞肺癌患者436人を対象に行われた。患者は診断から8カ月以内に2群に無作為に分けられた。436人のうち男性が70.2%、平均年齢は59.6歳、PS 0が47.9%、PS 1が51.8%、ステージ3Aが47.5%だった。

 投与群にはゾレドロン酸4mgを3から4週おきに静注し、24カ月まで継続した。非投与群で骨転移が認められた場合はゾレドロン酸を投与した。また両群とも毎日経口でカルシウムとビタミンDを服用した。

 骨転移をきたした患者は31人(7.1%)、病勢進行は238人(54.6%)、死亡が145人(33.3%)。フォローアップ期間中央値42.8週の時点で、無増悪生存期間の中央値は38.3週(95%信頼区間 30.7-51.3)だった。

 主な有害事象は咳(22.3%)、呼吸困難(21.4%)、発熱(14.5%)、倦怠感(12%)、貧血(9.7%)、胸痛(9.7%)、悪心(9.2%)、便秘(8.7%)、頭痛(8.7%)、食欲不振(8.0%)などだった。顎骨壊死は2人で認められた。

 早期乳癌では術後内分泌療法にゾレドロン酸を追加することで、再発を抑制し、無病生存期間を延長されることが報告されている。研究グループは、試験の予備的結果から、「非小細胞肺癌へのゾレドロン酸の投与は実施可能である」と述べ、非小細胞肺癌でも乳癌と同様の効果を得られるかどうかは、今後、示されるだろうとした。