スペインの12 de Ochuber病院のJ.A.Garcia-Donaire氏らは、高血圧治療薬への反応性が男女によって異なるかどうかを降圧薬のクラスごとに調べた。その結果、特にARBに関しては男性より女性に効きやすいことを見い出し、6月19日、ベルリンで開催されているHYPERTENSION2008のポスターセッションで発表した。

 調査では、1046人の高血圧患者(男性534人、女性512人)を登録した。平均年齢は56.1±14.4(18〜90歳)、平均BMIは29.4±5.1だった。これらの患者を2年間追跡し、登録時と2年後の収縮時血圧の差(SBP)を求めた。患者に投与した降圧薬のクラスはCa拮抗薬(104人)、ACE阻害薬(94人)、ARB(98人)、β阻害薬(62人)、利尿薬(95人)の5つ。

 すべてのクラスの薬剤に関してSBPは男性より女性のが大きかった。年齢、BMI、他の高血圧薬の影響を調整すると、男性と女性のSBPの違いは、カルシウム拮抗薬は5.80mmHg(95%信頼区間-1.48−13.08、p=0.118)、ACE阻害薬は1.20mmHg(同-6.20−8.59、p=0.749)、ARBは6.82mmHg(0.31−13.34、p=0.040)、β阻害薬は5.66mmHg(-2.91−14.24、p=0.194)、利尿薬は1.75mmHg(-4.92−8.43、p=0.605)となり、ARBのみが有意だった。

 拡張期血圧についても同様にDBPを求めたが、同様に女性の下がり幅が大きい傾向は認められたものの統計的に有意な差はどのクラスの降圧薬でも確認できなかった。

 Garcia-Donaire氏らは「降圧薬のクラスによる男女の反応性の違いはあった。特にARBについては男女差が大きかった」と結論している。