大阪大名誉教授の荻原俊男氏

 わが国の高リスク高齢高血圧患者を対象に「ARBCa拮抗薬併用」と「ARB+低用量利尿薬併用」を比較する無作為化大規模試験COLM(Combination of Olmesartan and calcium channel blocker or low dose diuretics in high risk elderly hypertensive patients)-Studyの詳細が、大阪大名誉教授の荻原俊男氏(写真)らにより6月18、ベルリンで開催されているHYPERTENSION2008のポスターセッションにて報告された。

 COLM-Studyの対象は、高リスク高齢高血圧患者およそ4000人である。試験の選択基準は (1)年齢65〜84歳、(2)「降圧薬服用にもかかわらず血圧140/90mmHg以上」または「降圧薬非服用で血圧160/100mmHg以上」、および(3)最近6カ月以前の既往歴(脳血管障害既往、心筋梗塞・冠動脈血行再建術施行の既往、狭心症)またはリスク(男性、糖尿病、高コレステロール血症、低HDLコレステロール血症、微量アルブミン尿、左室肥大)を少なくとも1つは有する患者と規定した。主な除外基準はNYHA分類III度以上の心不全例、上室性不整脈や重篤な不整脈を認める例、腎機能障害例とした。また、現在服用している降圧薬を変更できない理由のある患者も除外した。

 これらに相当する約4000例が「オルメサルタン+Ca拮抗薬」群ないし「オルメサルタン+低用量チアジド系利尿薬」群に無作為に割付けられた。140/90mmHg未満が達成できない場合オルメサルタンを5mg/日から増量し、最高40mg/日まで増量する。それでも降圧不十分な場合、β遮断薬、α遮断薬、ACE阻害薬を追加することとした。追跡期間は3年から4.5年間の予定である。

 主要評価項目は複合評価項目で「致死的・非致死的心血管系イベント」である。内訳は、「突然死」「脳血管系障害」「冠動脈イベント」「腎障害」――とされている。

 「この試験により日本人に適切な併用療法が明らかになると信じている」。荻原氏はそのように結んだ。なお研究の詳細はこちらのホームページに掲載されている。