Milano-bicocca大学のH.Polo-Friz氏

 白衣高血圧仮面高血圧の患者は、持続的な高血圧になりやすいことがイタリアの研究グループによるコホート研究で明らかになった。Milano-bicocca大学のH.Polo-Friz氏(写真)らが6月17日、HYPERTENSION2008のポスターセッションで発表した。

 Polo-Friz氏らは1990年に開始されたPAMERAスタディーの登録者データから1400人分を抽出、付随しているデータに基づいて正常血圧、白衣高血圧、仮面高血圧、持続的な高血圧に4分類した。

 白衣高血圧は、診察室血圧が収縮期140mmHgより高いか拡張期が90mmHgより高く、24時間血圧の平均値が収縮期125mmHgよりも低いか拡張期が79mmHgより低い、または家庭血圧の収縮期が132mmHgより低いか拡張期が82mmHgより低い場合と定義した。

 仮面高血圧は、診察室血圧が収縮期140mmHgより低いか拡張期が90mmHgより低く、24時間血圧の平均値が収縮期125mmHgより高いか拡張期が79mmHgより高い、または家庭血圧の収縮期が132mmHgより高いか拡張期が82mmHgより高い場合と定義した。

 持続的な高血圧は、診察室血圧が収縮期140mmHgより高いか拡張期が90mmHgより高く、かつ24時間血圧の平均値が収縮期125mmHgより高いか拡張期が79mmHgより高い、または家庭血圧の収縮期が132mmHgより高いか拡張期が82mmHgより高い場合と定義した。

 今回抽出された1400人は、PAMELAスタディーに登録された際に最初の検査を受け、10年後に2度目の検査を受けていた。

 最初の検査では、正常血圧は758人、白衣高血圧225人、仮面高血圧124人、持続的な高血圧293人だった。

 10年後の検査では、診察室血圧と24時間血圧を基にして判定すると、最初の検査で正常血圧だった人の18.2%(136人)、白衣高血圧の42.6%(95人)、仮面高血圧の47.1%(56人)が持続的な高血圧に移行していた。

 診察室血圧と家庭血圧を基に判定しても、最初の検査で正常血圧だった人の13.3%、白衣高血圧の43.9%、仮面高血圧の40.4%が持続的な高血圧に移行しおり、傾向は同じだった。

 H.Polo-Friz氏はこの結果について、「白衣高血圧と仮面高血圧が、持続的な高血圧を発症するリスクを高めることが分かった。このことが、白衣高血圧や仮面高血圧の患者の心血管疾患のリスクが高まることの理由かもしれない」と結論している。