大会会長を務めるフランスPitié-Salpêtrière病院のMichel Komajda氏

 第33回欧州心臓学会学術集会(ESC2011)が8月27日、パリで開幕した。大会会長を務めるPitié-Salpêtrière病院のMichel Komajda氏は、「昨日までに、144カ国から3万436人の参加登録があった」と紹介。欧州の医学関連学会で最大規模であり、世界の心臓学会では最大の大会であると強調した。日本からの発表は463件とドイツに次いで多く、昨年実績からの増加率が55%近くと最多となったのも特徴の1つ。8月31日までの5日間にわたって、心臓学の最新知見をめぐる熱い議論が交わされる。

 最大規模の学会であることは、応募演題数にも現れている。2000年以降、応募演題数が1万件を超えたのは、2006年バルセロナ大会の1万594件だった。今回のパリ大会はこれを上回り、1万836件の応募があった。採用演題数も4276件となり、こちらも過去最多を塗り替えた。

大会会場のParc d'Expositions de Paris Nord

 特徴の1つは、日本からの応募演題数が1213件と昨年より430件も増加した点。採用演題も463件と、ドイツの514件に次いで多かった。以下、イタリアの385件、スペインの257件、英国の243件、フランスの226件などと続く。ESCは長年、日本の関連学会との連携を深めてきており、その成果が日本からの応募演題数の増加という形で現れたものと言える。もちろん、日本の心臓学分野での研究が世界をリードする水準にあると評価されたからこその結果に違いない。

 パリ大会は、521セッションの中で4276件の演題が発表される。大会の目玉となるセッションは、28日から3日間にわたって展開される「Hot Line」。世界中で繰り広げられたPURE、HCS、EVATEL、EMPHASIS-HF、PRODIGYなど、計15件の臨床試験の成果が発表される。

参加登録者でごった返す受付コーナー

 このほか、「ClinicalTrial Updates」や「Clinical Registry Highlights」など注目の発表が目白押しで、質的にも「世界の心臓学会で最大の大会」であることを誇るプログラムとなっている。また、日本からも注目すべき発表が予定されており、その成果が期待される。

(日経メディカル別冊編集)