スウェーデンHealth Consumer PowerhouseのArne Bjornberg氏

 ヨーロッパの国別心血管疾患治療ランキングによると、総合1位はルクセンブルクであることが分かった。2位はフランス、3位にはノルウェーが入った。欧州心臓学会が開催されたドイツは、13位とベスト10圏外だった。心血管疾患治療がどれだけ効果を挙げているかを評価したヨーロッパ心血管ヘルスケア指標2008(Euro CardioVascular Healthcare Index 2008)により明らかになったもの。スウェーデンHealth Consumer PowerhouseのArne Bjornberg氏(写真)らが9月3日、セッション「Clinical Trial Update III」で発表した。

 ヨーロッパ心血管ヘルスケア指標2008は、一般国民あるいは患者の視点から各国の心血管疾患治療の現状を評価したもの。(1)情報、市民の権利、選択、(2)アクセス、(3)予防、(4)治療方法、(5)臨床成績の5項目で、合計28の指標からなる。最高スコアは、それぞれ125点、125点、250点、150点、350点と重み付けがされている。合計スコアは1000点となる構造だ。

 今回の発表では、世界保健機関(WHO)などがまとめている各国の治療成績などを把握する一方で、それぞれの国で患者調査を行ってスコアを割り出した。患者調査では、各指標ごとに3段階(よい、悪い、どちらでもない)で評価してもらいスコア化した。

 今回の検討対象となったのは、27カ国のEU加盟国とスイス、ノルウェーの計29カ国。解析の結果、総合ベスト10は、1位ルクセンブルク(836)、2位フランス(834)、3位ノルウェー(830)、4位スイス(825)、5位オーストリア(769)、6位オランダ(761)、7位スウェーデン(730)、8位スロベニア(721)、9位英国(719)、10位フィンランド(711)となった。

 最も低かったのはルーマニアで、総合スコアは441と1位ルクセンブルクと400ポイント近くの差があった。ワースト5は、ルーマニア(441)、ブルガリア(468)、ラトビア(473)、ポーランド(504)、リトアニア(517)だった。

 各項目ごとのベスト5も発表されたが、たとえば、(1)情報、市民の権利、選択では、オーストリアとデンマーク、スロベニアが94で同率1位だった。(2)予防では、フランスが219と飛び抜けていた。2位はベルギーとイタリアの188だった。

 今回のスコアでは、29カ国の中での位置づけが明らかになるだけでなく、各項目ごとにみることで、各国が抱える課題が浮かび上がる仕組みとなっている。この課題抽出こそが、演者らが目指したスコア化の第一義的な目的である。

 とは言え気になるのはランキング。果たして、日本が同様の調査に参加した場合、何位ぐらいに食い込めるのだろうか。