2型糖尿病患者勃起不全ED)は無症候性循環器疾患のマーカーになりうることが分かった。臨床試験DIVAのサブ解析により明らかになったもので、スペインSantiago De CompostelaのJ.R. Gonzalez-Juanatey氏らが8月31日、ポスターセッションで発表した。

 DIVAは、2型糖尿病患者における循環器疾患の有病率および危険因子を検討した試験。今回報告されたサブ解析では、大血管疾患の存在と無症候性の血管系疾患の兆候を、EDの有病率と比較することを目的とした。

 対象は、387の心臓病科および内分泌科の外来診療所から登録した合計2444人の糖尿病患者(18歳以上、男性56%、平均年齢65.2歳)。

 サブ解析の結果、37%の患者に冠状動脈性心臓病、12%に脳血管疾患、13%に末梢動脈疾患を認めた。また、40%の男性にEDが確認された(IIEF基準)。

 EDがない群(819人)と比較した場合、ED群(547人)には循環器疾患が有意に多く見られ、無症候性のアテローム性動脈硬化の兆候(左心室肥大、微量アルブミン尿、足関節上腕血圧比)も多かった。一方、EDの重症度は、低HDL、血糖コントロールの不良、脳血管疾患、抹消動脈疾患、および軽度の腎機能障害と有意に相関していた。

 演者らは、「糖尿病患者のEDはアテローム性動脈硬化の兆候と見なすべき」と結論。「リスク分類と無症候性の血管疾患検出のアルゴリズムにEDを含めるべきである」と考察した。

【訂正】
9/1に、4パラグラフ中の「抹消動脈疾患」を「末梢動脈疾患」に訂正しました。