オランダのRadboud University Nijmegen Medical CentreのLisette van den Bemt氏

 COPDの総合評価指標の1つであるDOSE indexによって、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の将来の健康状態と入院リスクを予測できる可能性が報告された。DOSE indexが高い患者は低い患者と比べ、2年間の追跡期間中に増悪による入院率が有意に上昇した。9月7日から11日までスペインのバルセロナで開催されている欧州呼吸器学会(ERS2013)で、オランダのRadboud University Nijmegen Medical CentreのLisette van den Bemt氏らが発表した。

 DOSE indexは、Dyspnea(呼吸困難)、Obstruction(気道閉塞)、Smoking status(喫煙)、Exacerbation(増悪)の4つの指標をスコア化したもの。患者の健康状態、入院、呼吸不全、死亡と関連していることが指摘されているが、将来リスクの予測能については明らかにされていない。

 そこでvan den Bemt氏らは、DOSE indexがCOPD患者の将来の健康状態と入院リスクを予測できるかを検討した。

 対象は、1次医療施設または2次医療施設で治療を受けているCOPD患者のうち、40歳以上、気管支拡張薬使用前のFEV1/FVC比が0.7未満の209人(うち112人は1次医療施設を受診)。

 DOSE indexの各指標は、D(呼吸困難)が0〜3点(MRCスケール0〜1点=0、2点=1、3点=2、4点=3)、O(気道閉塞)が0〜2点(%1秒量[%FEV1]が50%以上=0、30〜49%=1、30%未満=2)、S(喫煙)が0〜1点(非喫煙者=0、喫煙者=1)、E(増悪)が0〜2点(年間の増悪回数0〜1回=0、2〜3回=1、3回超=2)。DOSE indexはこれら4指標の和として算出する。高値ほど重症度が高い。

 COPD質問票(CCQ)スコア(値の範囲:0〜6点)と入院に関連したCOPD増悪については、追跡開始時と2年目に評価してその変化を見た。

 患者背景は、平均年齢が66.0歳、男性割合が65.1%、%FEV1は57%、FEV1/FVC比は53.6。DOSE indexが4点以上の患者は12%(25人)、追跡開始時のCCQスコアは1.9だった。

 解析の結果、DOSE indexが高い(4点以上)ことは、2年後のCCQスコアが0.4ポイント以上変化することを予測する有意な因子であることが示された。特に1次医療を受けている患者において有意な因子だった。

 また、DOSE indexが4点以上だった患者は、DOSE indexが低かった患者に比べ、増悪による入院率が有意に上昇した(P<0.01)。DOSE indexが4未満だった患者で入院した患者は1割に満たなかったのに対し、DOSE indexが4点以上だった患者の3割弱(7人)が入院した。

 これらの結果からvan den Bemt氏は、「DOSE indexが4点以上であることは、COPD患者の将来の健康状態が悪化することを予測する因子だった。入院リスクについては母集団が少ないため解釈に注意が必要だが、DOSE indexが高いことは入院リスクの上昇に関連していることが示唆された」と語った。