英国University Hospitals Coventry and Warwickshire NHS TrustのM.K.Piya氏

 食習慣は、2型糖尿病(2TDM)の発症および予後に大きな影響を及ぼし、臨床的には一度に大量に食べるより、少しずつ回数を分けて食べる方が、減量や心血管疾患予防に効果的とされている。しかし、それを実証する研究報告は少ない。そこで、等カロリーの高脂肪食を2回と5回に分けて食べた場合を比較したところ、正常体重者と肥満者のいずれにおいても、代謝プロフィールや1日のエネルギー消費量に有意な差は見られなかった。9月27日までバルセロナで開催されていた欧州糖尿病学会(EASD2013)で、英国University Hospitals Coventry and Warwickshire NHS TrustのM.K.Piya氏らが発表した。

 対象は、糖尿病ではない白人女性24人で、そのうち12人は正常体重群(平均年齢:34歳、BMI:22.9kg/m2)、12人は肥満群(平均年齢:42歳、BMI:36kg/m2)。各被験者は、クロスオーバーで2日の試験に参加し、1日に2回(13時と17時)、または5回の食事(9時、13時、15時、17時、19時)をとった。2回食と5回食は等カロリーで、高脂肪食(脂肪量が50%)とした。2日とも、ルーム・カロリメータ法で24時間エネルギー消費量を測定し、2時間ごと計7回の血液採取で、血糖値、インスリン、HOMA-IR、血清脂質、遊離脂肪酸(NEFA)などを評価した。体脂肪はBOD PODで測定した。

 その結果、24時間エネルギー消費は、肥満群と正常体重群間で有意差があったが(P<0.001)、いずれの群でも2回食と5回食では差はなかった(正常体重群;2回食1724kcal、5回食1683kcal、肥満群;2回食2124kcal、5回食2142kcal)。

 また、肥満群と正常体重群間の24時間エネルギー消費量の差は、体脂肪で補正後は減少した(P=0.08)。

 代謝プロファイルについては、正常体重群に比べて肥満群は、インスリン、中性脂肪、遊離脂肪酸などの値がいずれも1日を通して有意に高値で(P<0.001)、特に昼食後での上昇が顕著だった。しかし、肥満群、正常体重群のいずれにおいても、食事回数の違い(2回と5回)による有意な差は見られず、同様の代謝変動を示した。

 Piya氏は、「総カロリーが同じ高脂肪食は、食事回数を変えても、代謝変動、および消費エネルギー量に違いは見られなかった。この結果から、1日の食事回数よりも、1日の総摂取エネルギー量の方が、代謝やエネルギー消費により大きな影響を与えるのではないかと考えられる」と考察した。