米Senseonics社のJeremy Emken氏

 グルコースに反応する蛍光ポリマーを利用した皮下埋め込み型血糖センサーが開発され、6カ月時点では正確に血糖値を測定できたことが示された。米Senseonics社のJeremy Emken氏らが9月23日から27日までバルセロナで開催された欧州糖尿病学会(EASD2013)で発表した。

 今回の発表で使用されたセンサーは、ミニチュア蛍光光度計と小型の励起用LED、蛍光検出用のフォトダイオード、温度センサーが一体化した幅3mm×長さ16mmのもの。高分子ハイドロゲルで覆われており、上腕に埋め込んで使用する。

 センサー本体は電源を必要とせず、装着したトランスミッターから無線を通じて操作する。センサーで測定された血糖値は、トランスミッター内で計算され、保存される。測定データはブルートゥースを通じてスマートフォンなどに転送したり、USBポートを介してパソコンに保存することもできる。また、血糖値が閾値を超えた場合は、振動して患者に警告することも可能だという。

 演者らは、これまでに1カ月間の使用成績が良好であったことを報告しており、今回はより長期間の利用成績を検討した。

 対象は、22〜65歳の男女4人。対象者のHbA1c値は10%未満でBMIが35kg/m2未満だった。同センサーを被験者の上腕に埋め込み、182日間測定し、測定の精度を評価した。

 被験者には埋め込み後14〜28日ごとにクリニックに来院してもらい、その際に15分ごとに採血をして血糖値を測定した。並行してSMBGを用いて1日2回の測定も実施した。

 同センサーの測定値と来院時に採血をして得られた血糖値、そしてSMBGを用いた1日2回の測定値とを比較した。その結果、1人目の平均絶対的相対的差異(Mean absolute relative difference;MARD)は12.7%、平均絶対差異(mean absolute difference;MAD)は20.6mg/dL、2人目はMARDが11.2%、MADが13.7mg/dL、3人目がMARDが11.3%、MADが13.7mg/dL、4人目はMARDが12.8%、MADが9.6mg/dLとなった。対象平均では、MARDが11.9±0.6%、MADは13.2±0.5mg/dLとなった。

 これらの結果からEmken氏らは、「開発したセンサーは、長期間にわたって正確に血糖を測定ができていたことが示された」と結論した。また、182日間の実験終了後に取り出したセンサーの状態から判断して、「埋め込み前の蛍光の強度から見て、同センサーは12カ月よりも長く使える可能性がある」(Emken氏)と指摘した。