オランダのVU University Medical CentreのStieneke Doornweerd氏

 低出生体重児は、青年期以降に脂肪摂取量が増え、糖尿病や心血管疾患のリスクが高まることが報告されている。しかし、その原因が遺伝的なものか、母親の子宮内環境によるものかは明らかでない。そこで、一卵性、および二卵性の双子の若者を対象に、出生体重と脂肪摂取量の関係を調べたところ、一卵性、二卵性のいずれの場合も、双子のうちの出生体重が軽かった方を集めた群は体重が重かった群よりも、青年以降の飽和脂肪酸の摂取量が有意に多いことなどが示された。9月23日からバルセロナで開催中の欧州糖尿病学会(EASD2013)で、オランダのVU University Medical CentreのStieneke Doornweerd氏らが発表した。

 対象は、性別が同じ二卵性双生児39組(平均年齢17.3歳)および一卵性双生児46組(同16.2歳)。双子のうちの体重が大きい方(高体重児群)と軽い方(低体重児群)に分けて、2日間の食事記録から脂肪摂取量を調べた。

 双子の平均体重には有意差があり、二卵性双生児の場合は、高体重児群が2688g、低体重児群が2325gと高体重児群の方が有意に重かった(P<0.05)。同様に一卵性では、高体重児群が2590g、低体重児群が2300g(P<0.05)だった。いずれも、低体重児群と高体重児群でBMIに有意差はなかった。

 一卵性と二卵性を合わせた全対象者について、飽和脂肪酸の摂取量と体重との関連を調べたところ、低体重児群は高体重児群よりも有意に摂取量が多かった(14.8% 対 14.1%、P<0.05)。また、一卵性と二卵性に分けて、飽和脂肪酸の摂取量を見ても、同様の傾向が見られた(いずれもP=0.9)。

 出生体重と飽和脂肪酸摂取量、および食物繊維摂取量の関係を分析したところ、出生体重と飽和脂肪酸酸摂取量は負の相関を示し(β:-1.7、95%信頼区間[CI]:−3.4〜−0.04、P=0.05)、食物繊維摂取量とは正の相関を示した(β:1.8 95%CI:0.1−3.6、P=0.04)。

 Doornweerd氏は、「単生児での報告と同様に、双子においても、低体重児は大人になってから飽和脂肪酸の摂取量が増え、食物繊維の摂取量が少ないことが示された。この傾向は一卵性、二卵性のいずれにおいても同様だったことから、遺伝的な要因ではなく子宮内環境が関与しているのではないかと考えられる」と考察した。