デンマークの2型糖尿病患者骨密度を調べたところ、半数近くの患者で骨塩量が減少していることなどが明らかになった。10月5日までベルリンで開催されていた欧州糖尿病学会(EASD2012)で、デンマークSeno Diabetes CenterのT.W.Boesgaad氏らが発表した。

 対象は、コペンハーゲンの8つのクリニックに通院中の2型糖尿病患者で、Copenhagen Insulin Metformin Trial(CIMT)に登録している429人。いずれも、30歳以上でHbA1cが7.0%超、eGFRが60mL/分/1.73m2超の患者。

 骨塩量はDXA法で測定し、骨減少症はTスコアが−1から−2.5、骨粗鬆症は−2.5未満とした。

 対象者の平均の年齢は61歳、BMI32kg/m2、HbA1c8.5%、糖尿病歴13年、血清クレアチニン77mL/分/1.73m2などだった。

 調査の結果、骨減少症は全体の半数近くに及ぶ43%(男性46%、女性38%)を占めた。ただし、骨粗鬆症はわずか3%(男性2%、女性4%)だった。骨減少症と骨粗鬆症の患者は、正常だった人よりも平均年齢が高く(62歳、P=0.01)、BMIが低く、eGFRも低かった(それぞれP<0.03)。また、全体の約半数はビタミンD欠乏症だった。

 Boesgaad氏らは、「デンマークの2型糖尿病患者のコホートを調査したところ、約半数は骨塩量が低下していることが分かった。この割合は、年齢補正したデンマークの糖尿病でない対照集団よりも多いものだった。特に腎臓機能の障害が見られる場合に骨塩量の低下が顕著だった。ただし、骨粗鬆症の割合は予想よりも低かった」と結論した。

(日経メディカル別冊編集)