チェコPalacký University OlomoucのR.Chlup氏

 グリセミック・インデックスGI)の測定方法は、2010年に国際的なスタンダードとしてISO26642が示されている。この方法では、少なくとも10人の被験者で行い、血糖値の測定は夜間絶食後の空腹時に実験室で測定するとしている。しかし、CGMSを用いて空腹時以外のどの時間帯に測定しても、食後4時間でのGI値に有意差は見られないことが示された。10月1日から5日までベルリンで開催された欧州糖尿病学会EASD2012)で、チェコPalacký University OlomoucのR.Chlup氏らが発表した。

 対象は19人の健常人ボランティア(18〜44歳)で、CGMSで血糖値を測定しながら6種類の異なる食事、および基準のグルコース(50g)の合計7種類を、決められた予定表に沿って1種類ずつ5つの時間帯(朝食7時、昼食11時、スナック15時、夕食19時、夜食23時)で取った。1人の被験者は1日に、7種類のうちの5つを4時間ごとに取り、それ以外の食事は禁じた。測定期間は9日間。6種類の食事は、(1)白パンとハム、(2)ミューズリーケーキ、(3)コーンフレークとダークチョコレート、(4)マルチグレインケーキ、(5)フルーツミューズリー、(6)フルーツヨーグルトで、いずれも50gの糖質を含んでいた。

 正しく測定された合計509のGI値を分析して、6つの食事の摂取時間帯別のGI値(中央値)を算出した。

 その結果、6つの食事のGI値はどの時間でも同様の値を示し、時間帯による有意な差は見られなかった。それぞれの食事のGI値は、(1)白パンとハム81%、(2)ミューズリーケーキ65%、(3)コーンフレークとダークチョコレート60%、(4)マルチグレインケーキ57%、(5)フルーツミューズリー57%、(6)フルーツヨーグルト42%だった。

 Chlup氏は、「ISO26642のGI測定は、夜間絶食後の実験室測定としているが、食後4時間空けて別の時間帯で測定したところ、いずれの時間に測定してもGIに差はないことが分かった。CGMSを用いてどの時間にでも測定できるこの方法は、ISO26642に変わる有用な方法である可能性が示された」と話した。

(日経メディカル別冊編集)