EASD会長のAndrew J.M. Boulton氏

 欧州糖尿病学会の第48回学術集会(EASD2012)が10月1日、ドイツの首都ベルリンで開幕した。130を超える国々から1万8000人が参加する見込み。2日からは、シンポジウムや一般口演、ポスターセッションも始まり、5日までの4日間にわたって糖尿病学の最新知見をめぐる討論が展開される。

 EASD会長のAndrew J.M. Boulton氏は、開会の挨拶の中で、「EASDのミッションは絶え間ない研究と教育によって、糖尿病治療を向上させていくこと」と振り返り、今大会での成果に期待を寄せた。

 Boulton氏はまた、今大会の演題応募件数は2307件となり、この10年では2008年のローマ大会、2006年のアテネ大会に次いで3番目に多く、採択された演題数は1270件と、こちらも3番目だったことを報告した。国別ではアメリカや日本からの演題が目立ち、特に日本の採択件数はベスト3に入っていると紹介した。5位であった前回のリスボン大会を超える成績であり、日本勢の健闘が光っている。

大会の会場であるメッセ・ベルリン

 学会プログラムは、40件のシンポジウム、48件の一般口演セッション、112件のポスターセッションなどから構成される。内容的には、DPP-4阻害薬やGLP-1受容体作動薬などによる薬物治療をめぐる検討をはじめに、食事療法や運動療法、教育や行政などまで多岐にわたる。中でも、学会としても注力している糖尿病と心血管疾患との関連の演題も多く、不安障害やうつ病、さらには認知症との関係を検討したものも目立つ。

(日経メディカル別冊編集)