会場であるMESSE WIEN

 欧州糖尿病学会の学術集会・総会(EASD 2009)が9月29日、オーストリアのウイーンで開幕した。糖尿病患者の心疾患へのアプローチ、インスリン製剤と発癌との関連性、新たな糖尿病治療薬であるインクレチンの動向など、注目のテーマが目白押しで、10月2日までの期間中に1万7000人以上の参加が見込まれている。

 心疾患に関連したセッションについては、10月1日に「Cardiovascular disease: glucose matters?」と題したシンポジウムが予定されているほか、口演やポスターセッションでも、糖尿病と心疾患をテーマにしたものが数多くノミネートされている。

 また、インスリン製剤と発癌との関連性に関するシンポジウムも組まれている。EASDは今年6月26日、学会誌であるDiabetologiaにインスリン製剤と発癌との関連について一連の論文が掲載されたのを受け、発癌との関連性が高いという報告と高くはないという報告があったとし、「インスリン製剤と発癌との関連性については、結論に達していない」と発表した。今学会では、10月1日午後に「Diabetes therapy and Cancer」のテーマで議論を重ねる。

 このほか、経口糖尿病薬の最新知見について総合的に討論するシンポジウム「Oral antidiabetic agents 2009」、新たな糖尿病治療薬として期待されるインクレチン、特にGLP-1に的を絞って討論するシンポジウム「Incretins at work」も予定されている。もちろん、食事療法や運動療法、日常生活への介入などを扱った演題も少なくない。

 サイエンティフィック・プログラムは30日から始まる。10月2日までの3日間にわたり、最新知見の報告とそれに対する議論が繰り広げられる。