ハイリスクのくすぶり型多発性骨髄腫MM)にレナリドミド投与が有効である可能性が明らかとなった。多施設無作為化オープンラベルフェーズ3試験の中間解析の結果、示されたもの。成果は12月5日から8日までニューオーリンズで開催されている第51回米国血液学会ASH 2009)でスペインHospital Universitario de SalamanncaのMaria-Victoria Mateos氏によって発表された。

 演者らは、「骨髄細胞のうち形質細胞が10%以上を占め、かつM蛋白が血液1dL中に3g以上存在する」か、「どちらかの現象があり、しかも免疫表現型検査で95%以上の異常な形質細胞が存在し、免疫能の低下が起きているが臓器の障害は起きていない」患者を、ハイリスクくすぶり型MMと定義した。

 試験全体として120人を登録し、60人をレナリドミド-デキサメサゾンを投薬し(レナリドミド群)、60人を観察群とする計画だ。今回の中間解析では、2006年10月から2008年6月までに登録された94人の患者を2群に割り付けた。

 レナリドミド群は1サイクルを28日として、1日目から21日目まで毎日レナリドミドを25mg、1日目から4日目と12日目から15日目までデキサメサゾンを1日当たり20mg投与した。このサイクルを9サイクル実施後に、維持療法として1カ月置きに1日当たり10mgのレナリドミドを1日目から21日目まで投与した。投与は、MMの症状が出るか許容範囲を超える副作用が出現するまで行われた。主要評価項目
は、増悪までの時間(TTP)だった。

 試験の結果、レナリドミド群の国際骨髄腫ワーキンググループの治療効果判定統一基準による奏効率は91%となった。9サイクルを完了した23人の患者では厳密完全寛解(sCR)が4%、完全寛解(CR)が17%、非常に良い部分寛解(VGPR)が17%、部分寛解(PR)が52%で奏効率は91%だった。

 フォローアップ期間が中央値14カ月(1-24)で、レナリドミド群は1サイクル目にインフォームドコンセントを取り下げた患者と8サイクルが終わった後中止した患者が、それぞれ1人出ただけだった。一方、観察のみ群では16人が活性化MMへの移行し、TTP中央値は19.3カ月だった。

 レナリドミド群の副作用は、グレード4のものはなく、グレード3の貧血が1人、グレード3の便秘が4人、無力症が2人、グレード3の下痢が1人、グレード3の皮疹が1人、グレード3の膵炎が1人だった。5人の患者で重篤な副作用が起こり、3人はデキサメサゾン関連(胃腸出血、幻覚症状、緑内障)で、2人はレナリドミド関連(感染症、膵炎)だった。幻覚症状の1人が早期の治療中止となった。