リツキシマブ治療後に進行した非ホジキンリンパ腫患者において、抗CD20抗体トシツモマブヨウ素131標識トシツモマブによる放射性免疫療法によって、生存期間は中央値で6.7年と長くなり、寛解率も高いことが、多施設共同のフェーズ2試験の長期追跡結果で明らかになった。12月5日から8日までニューオーリンズで開催されている第51回米国血液学会(ASH 2009)で、米M. D. Anderson Cancer CenterのAnas Younes氏らが発表した。

 試験には、1998年7月から1999年11月に、濾胞性リンパ腫などの低悪性度非ホジキンリンパ腫で、リツキシマブ治療後に進行した40人が登録された。年齢の中央値は57歳(35〜78歳)、男性が27人(68%)。腫瘍サイズが5cm以上の患者が20人、7cm以上の患者が13人で、前治療数は中央値で4回(1-11回)だった。また40人のうち、リツキシマブ不応は24人、効果が6カ月未満だった患者は12人、効果が6カ月以上続いた患者は4人だった。

 治療では、まずトシツモマブ450mgとヨウ素 131 標識トシツモマブ35mgを投与し、第7日から第14日にトシツモマブ450mgと全身照射で 75cGy に相当するヨウ素131標識トシツモマブ35mgを投与した。

 追跡期間の中央値は4.5年(0.08〜9.9年)、評価可能だった39人のうち28人が寛解し(寛解率は72%)、完全寛解は15人(38%)で、寛解期間の中央値は18.9カ月、無増悪生存期間(PFS)は10.4カ月(95%信頼区間;5.7-18.6)、5年PFSは28%となった。また生存期間の中央値は80.0カ月(6.7年)となり、39%の患者は5年間も寛解が続いていた。

 短期的な有害事象としては、グレード3/4の非血液毒性が16%、グレード4の好中球減少が15%、グレード4の血小板減少が10%、感染症が55%の患者で見られたが、予期せぬ毒性はなかった。また長期的には、治療前に甲状腺刺激ホルモン(TSH)が正常値だった31人のうち、3人でTSH値が上昇した。死亡は21人で、このうちリンパ腫の進行が11人、このほか急性白血病が2人、前立腺癌が1人、皮膚癌が2人、肝癌が1人などだった。

 これらの結果から演者らは、「リツキシマブ治療後に進行した低悪性度リンパ腫患者で、トシツモマブとヨウ素131標識トシツモマブの治療によって持続的な寛解が認められた」と結論付けた。