Ernest N.Morial Convention センター

 12月5日、ニューオーリンズのErnest N.Morial Convention センターで第51回の米国血液学会が始まった。血液癌の最新データが発表される。

 慢性骨髄性白血病では、既存のチロシンキナーゼ阻害剤では克服できなかったBCR-ABLのT315I変異にomacetaxineが効果を示した結果が注目だ(abst.No.644)。また、イマチニブに続く次世代チロシンキナーゼ阻害剤ニロチニブとダサチニブのファーストラインとして用いた結果が発表される(abst.No.LBA1、abst.No.338)。特にニロチニブは、イマチニブと直接比較した試験の結果が公表される。

 リンパ腫では、今やベースドラッグとなったリツキシマブ(R)を中心に多くの最新データが発表される。R-ICEとR-CHOPの比較をしたCORAL試験の最新データ(ASH/ASCO Joint Symposium、abst.No.881)や、積極的化学療法、高用量化学療法とRを組み合わせた試験(abst.No.404)、高齢者のリンパ腫を対象にR-CHOP14とR-CHOP21を比較したGELA試験、R-ベンダムスチンとR-CHOPの比較をした試験(abst.No.405)など、興味深いデータが次々と発表される。

 多発性骨髄腫(MM)では、レナリドミドの最新データが発表される。初発MMを対象にメルファラン(M)、プレドニゾン(P)と併用した後にレナリドミド継続投与を評価したフェーズ3試験(MM0-15、abst.No.613)やくすぶり型MMを対象にデキサメサゾンとレナリドミドを併用投与したフェーズ3試験(abst.No.614)などに注目が集まる。ボルテゾミブ(V)もMPと併用、もしくはサリドマイド(T)とPと併用した後にV+P、V+Tを3年間継続投与した結果がプレナリーセッションで発表される(abst.No.3)。