長期に渡るフォローアップの結果、セミノーマに対するカルボプラチンによる薬物療法が放射線治療と変わらない無再発率を示したことが分かった。5月30日から6月3日までシカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)のプレナリーセッションでSt. Bartholomew's HospitlのR.T.Oliver氏が発表した。

 同試験は、2004年のASCOで初回報告されたMRC/EORTCの最新の分析結果。対象となったのは1996年から2001年までに登録された精巣摘出術後ステージ1のセミノーマ患者1477人で、英国人が全体の79%を占めていた。

 解析は、カルボプラチンによる薬物療法群(C群)573人と放射線療法群(RT)904人とに無作為に割り付けられ、その割合は3:5だった。年齢の中央値はC群が38.2歳でRT群が38.5歳とほぼ同じだった。C群の用量は(GFR+25)×7回あるいはその90%量とされ、RT群の線量は20-30Gyが照射された。主要評価項目は無再発率(RFR)だった。

 現時点でのフォローアップの中央値は6.5年(5.2-8)で、5年以上追跡を継続している患者は78%に当たる1.148人。また、7年以上のフォローアップは615人に及んでいる。

 解析の結果、再発はC群29人(5%)でRT群37人(4%)。新たな癌を発症した人は、C群7人(1%)、RT群25人(3%)で、その内訳は、GCT(胚細胞癌)がC群2人(0.3%)でRT群15人(1.7%)と有意差が認められた(ハザード比0.22、95%信頼区間0.05-0.95、p=0.03)その他の癌はそれぞれ5人対10人だった。

 5年間のRFRはC群で95%、RT群で96%とRFRにおいて、カルボプラチンによる単剤療法はRT療法に劣らないことが確認された(ハザード比1.25、90%信頼区間0.83-1.89)。

 また、死亡例に関しては、C群で6人(1.0%)、RT群で10人(1.1%)だったが、セミノーマによる死亡者はRT群での1人が報告されているのみだった。

 毒性は、血小板減少がグレード1/2がC群で12%、RT群で2%、グレード3/4がC群で9%見られた。また、消化不良は現時点では、C群8%、RT群で17%だった。