多くの前治療の経験がある転移性乳癌患者にラパチニブベバシズマブの併用投与が有効である可能性が明らかとなった。フェーズ2臨床試験の結果示されたもの。成果は5月30日から6月3日にシカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で米University of California San Francisco Helen Diller Family Comprehensive Cancer CenterのHope Rugo氏によって発表された。

 フェーズ2臨床試験は32人の患者が登録された。受けた前治療のレジメンの中央値は5レジメン(0-15)で、トラスツズマブによる治療を受けたことのある患者は32人中28人だった(投与期間中央値は19.7カ月)。患者は毎日1500mgのラパチニブの投与と2週間置きに体重1kg当たり10mgのベバシズマブの投与を受けた。

 試験の結果、完全奏効(CR)、部分奏効(PR)、24週間以上の安定状態(SD)を併せた臨床利益率は34.4%となった。また、12週目における無増悪生存率は62.5%だった。

 多く見出された副作用は下痢(81%)、皮疹(66%)、吐き気(56%)、倦怠感(56%)、嘔吐(46%)だった。ほとんどの副作用はグレード1かグレード2だった。2人の患者でグレード2の無症候性左室駆出分画率の低下が見られ、1人の患者で高血圧性のイベントが認められた。