進行消化管間質腫瘍(GIST)に対するイマチニブ投薬の終了後、24時間後にスニチニブの投薬を開始することは、安全性が高く、認容性も十分であることが明らかとなった。スニチニブへの早期切り替えの可能性を示す結果だ。成果は5月30日から6月3日にシカゴで開催された米国臨床腫瘍学会でイタリアIstituto Nazionale TumoriのPG Casali氏によって発表された。

 GISTに対する第一選択薬は、イマチニブだが当初から耐性のある患者(一次耐性)、徐々に効かなくなる二次耐性患者、副作用などのために投与できない不適応の患者がいる。その場合、スニチニブの投与がイマチニブの増量と並んで、治療の選択肢の1つとなるが、現在は、イマチニブの最終投与から少なくとも1週間置くことが決められている。今回の試験の目的はイマチニブ400mg投与のあとの24時間後に、1日スニチニブ37.5mgを連日投与する方法の安全性を確かめることにあった。

 試験は第1コホートとしてまず6人の患者を登録し、最初の1週間の投与でグレード3以上の治療に関連した副作用が出なければ、さらに第2コホートとして6人を追加する方式を取った。

 第1コホートの6人の最初の1週間投与でグレード3以上の治療に関連した副作用が出なかったため、第2コホートを1人登録した段階の結果が発表された。7人(男性4人)の患者の平均年齢は62歳、前治療であるイマチニブ投与を受けた期間の中央値は184週(27〜307)、スニチニブ投与を受けた期間の中央値は16週(4〜28)だった。

 第1コホートの6人の患者では最初の7日間、14日間でグレード3以上の副作用はなく、グレード1/2の副作用が6件見られ、うち3件(2人)のグレード2は無力症、下痢、粘膜炎症だった。

 2008年3月までの7人の患者の副作用は主にグレード1または2だったが、3人の患者で4件のグレード3の副作用が認められた。貧血、好中球減少症、無力症、粘膜炎症だった。4人の患者では投薬の遅れが生じたが、用量の減量や投薬の中止はなかった。循環器系への影響だが、補正QT間隔は正常の範囲であり、心電図測定で特に他の異常は認められなかった。

 スニチニブ及びその代謝物の投薬1日目、7日目、14日目の血中濃度(平均、中央値)は安全性の境界値である150ng/mL以下だった。