血管内皮成長因子受容体VEGFR)1、2、3を選択的に阻害するアキシチニブの単剤療法が、悪性黒色腫に活性を示すことが明らかとなった。5月30日から米シカゴで開催されている米国臨床腫瘍学会(ASCO)の一般口演で、カリフォルニア大学アーバイン校のJohn P. Fruehauf氏が報告した。

 同試験は、転移性悪性黒色腫におけるアキシチニブ単剤療法のフェーズ2試験。対象は、18歳以上で、転移性と診断され、治療歴は1回までの悪性黒色腫患者32人(ECOG PS 0-1)。アキシチニブ単剤の開始用量は1日2回、5mg投与とされた。

 プライマリーエンドポイントは、RECISTによる客観的奏効率(ORR)。そのほか、DR、OS、安全性に関するプロファイルに加えて臨床効果や溶解性の血しょうたんぱく質などの評価が主な目的とされた。8週ごとにレントゲン写真による評価が行われ、血圧の観察も行われた。

 結果は、プライマリーエンドポイントのORRが19%。さらにCRは3%(1人)、PR16%(5人)、SD28%(9人)、PD34%(11人)、不明19%(6人)だった。OSの中央値は全体では6.8カ月だが、拡張期血圧が90mmHg以上の場合は13.0カ月、同90mmHg以下では6.2カ月と違いがみられた(有意差はなし)。

 主な有害事象は、倦怠感が62.5%、高血圧が43.8%、嗄声が34.4%、下痢が31.3%。グレード5に当たる腸穿孔が1人だけにみられた。血液学的毒性では、貧血が22%(7人)、血小板減少が16%(5人)、好中球減少0人、白血球減少症3%(1人)だった。