スペイン・バルセロナHospital del Mar血液病科のAntonio Salar氏

 MALTリンパ腫の治療において、リツキシマブを単剤で用いるより、フルダラビンと併用した方が好結果を与えたことが5月30日から始まった第44回米国臨床腫瘍学会ASCO)で発表された。これは、スペイン・バルセロナHospital del Mar血液病科のAntonio Salar氏が発表したもの。

 同試験は、MALTリンパ腫のファーストライン治療として、リツキシマブにフルダラビン静注または錠剤を加えた併用療法有効性安全性を評価した。

 プライマリーエンドポイント無増悪生存期間PFS)、セカンダリーエンドポイントは、すべての患者の完全(CR)および部分寛解率PR)、全生存期間、急性および長期にわたる毒性と定められた。

 対象となった患者は、MALTリンパ腫に罹患し、全身療法を受けることになったこれまで治療歴の無い患者22人で、年齢の中央値は60歳。男性10人で女性は12人だった。

 治療開始時にリツキシマブ375mg/m2を静脈内投与。初めの5日間連続でのフルダラビン25mg/m2の静注あるいは40mg/m2の経口投与を1サイクルとし、4週間後に再度このサイクルを繰り返した。これを3サイクル行い有効性と安全性を評価した。CRに至った患者にはさらに1サイクル、PRの患者にはさらに2サイクル治療を継続した。

 全生存期間については100%に当たる21人で改善がみられ、CRは62%(13人)、PRは38%(8人)だった。

 有害事象については、グレード3が23%(5人)、グレード4は18%(4人)で見られた。最も多かったものは血液関連で、軽い好中球減少が3回目のサイクル以降にみられた。

 今回の試験結果から、リツキシマブとフルダラビンによる併用免疫化学療法は、MALTリンパ腫に高い有効性と安全性を示すことがわかった。

 同試験を行ったSalar氏によると、治験に参加したすべての患者のフォローアップを現在行っており、さらに、今年の終わりから来年始めにかけて追加試験を計画しているという。